2010年5月24日月曜日

何がわかるかその前に

もうひとつ、サービスを提供している会社が見つかったぜ。
Navigenics カリフォルニア州フォスターシティ 


ここは、1000ドルで健康診断をしてくれる。
病気のかかりやすさをSNPsアレイで調べてくれるらしい。
あと、1年間、無制限に遺伝子カウンセラーに相談ができるのが売り。

俺が思うに、こういうサービスを比較する際、情報公開をどれくらいしているかが重要だ。
何を得られるのか。それが価格に合っているか。

俺は以下の点に注目したい。
1.解析に使っているプラットフォーム(マイクロアレイの種類)は何か?
2.解析結果の生データはもらえるのか?
3.解析結果はどのくらい噛み砕いて教えてもらえるのか?
4.後で質問はできるか?
5.その会社はどれくらい安定しているか?

何のことかわからない君に、もう少しわかりやすく説明する。

1.解析に使っているプラットフォーム
実は俺が調べている会社はどれも、Illumina(イルミナ)っていう会社のテクノロジーを用いている。
このテクノロジーとは、遺伝子、正確にはゲノムの一塩基(DNAのA,T,C,Gってやつ。聞いたことくらいあるだろ?)の違いを見つける技術で、この違いがあることで、ある病気にかかりやすくなったり、かかりにくかったりするわけだ。
ま、その話はじきに詳しくするよ。 今はその違いがSNPs(スニップスって言う。覚えてるか?)
その技術のかたまりが、マイクロアレイっていうキットなわけ。
つまりだ、Illuminaのどのマイクロアレイをつかっているかで、見つけることのできるSNPsの種類が違ってくるだろ? そのプラットフォームが知りたいだろ? 

2.解析結果の生データはもらえるのか
これも大事だぜ。 これらの会社は全部、結果をWebで見ることになっている。 
俺が注文したら、サンプルコレクターキットが送られてきて、俺がサンプルを送り返して、おしまい。
向こうが解析した結果は、会社のWebサイトで見る。
いいじゃないかって?
もし向こうのサイトが閉鎖されたらどうなる? 会社がつぶれたら?
また、サイトを見るのに2年目からは課金しますー、なんて勝手に宣言しやがったら?
そもそもこの分野は最先端だぜ。
アップデートが追い付いていないことだって将来あり得る。
生データ(マイクロアレイから得たファイル)を持っていれば、そのデータを将来、別のソフトを使って解析することだってできるだろ?
まあ、普通のひとはできないかな。
けどな、俺は、できるんだよ。それについてはまた今度話す。

3.解析結果はどのくらい噛み砕いて教えてもらえるのか
素人にもわかるような結果は大切だ。
それだけ、熱心だということだからだ。
そもそも「DNA診断」っていうのは凡人にはわかりにくいもんだ。
大学で生物かじった程度じゃあ無理だぜ。
医学部出てても本当に理解しているのはごく少数だ。
だいいち、こいつは数学的なしろものだから、文系人間にもわかりやすく説明するのは相当大変だ。
大丈夫、このブログを読み進めれば、誰でも理解できるようになるから心配するな。

4.後で質問はできるか
アフターサポートがしっかりしているかどうか。
これも大事だよな。
質問をバンバン投げても即回答してくれるにこしたことはない。
俺は質問するぜ。
そのための遺伝子診断だからな。

5.その会社はどれくらい安定しているか
金払って解析してもらって、結果を見ようとしている間に、倒産しました、なんてシャレにならねえぜ。
こいつらはベンチャーだからいつつぶれるかわからねえしな。
儲かってんのかな。ホントのところ。

以上、調査の結果はのちほど。

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